私の子育て論

思春期を迎える子どもたち(8)

先月は、いのちが余りにも軽んじられていることに対して三つの点を通して、いのちの大切さを心から感じさせることの大切さを述べました。 今月は、「いのちについて学ぶ」ことの大切さを考えてみます。これはいのちのかけがえなさ、自分の存在の大切さを学ぶ…

思春期を迎える子どもたち(7)

今日の世相は思春期の子どもたちにとって大きな問題を抱えています。 それは、いのちが余りにも軽んじられていることです。毎日の新聞には、いじめ、自殺、殺人、交通事故等に関して記事が余りにも多いのに驚きます。人を殺してもなんとも感じない人々が多い…

思春期を迎える子どもたち(6)

Q この頃、中学生、高校生が親や祖父母を殺すという悲しい事件が起こっています。思春期の子どもをもつ親として悩むことが多いです。この子たちに親はどう接すればいいのでしょうか。 A 先月は、子どもは厳しく親の行動を見、親に対して手厳しい言葉を発す…

思春期を迎える子どもたち(5)

Q この頃、中学生、高校生が親や祖父母を殺すという悲しい事件が起こっています。思春期の子どもをもつ親として悩むことが多いです。この子たちに親はどう接すればいいのでしょうか。 A 先月は父親や母親が、子どもの応援者であることに徹することの大切さ…

思春期を迎える子どもたち(4)

Q この頃、中学生、高校生が親や祖父母を殺すという悲しい事件が起こっています。思春期の子どもをもつ親として悩むことが多いです。この子たちに親はどう接すればいいのでしょうか。 A 先月は親の気持ちを素直に表現してあげることの大切さについて述べま…

思春期を迎える子どもたち(3)

Q この頃、中学生、高校生が親や祖父母を殺すという悲しい事件が起こっています。思春期の子どもをもつ親として悩むことが多いです。この子たちに親はどう接すればいいのでしょうか。 A 先月は親に不満をぶつけることがあることを述べ、そしてその不満をま…

思春期を迎える子どもたち(2)

Q この頃、中学生、高校生が親や祖父母を殺すという悲しい事件が起こっています。思春期の子どもをもつ親として悩むことが多いです。この子たちに親はどう接すればいいのでしょうか。 A 思春期の子どもをお持ちのお母さんは、よく子どもが何を考えているか…

思春期を迎える子どもたち(1)

質問にもあるように、この頃中学生や高校生の子どもたちが、あってはならない親や祖父母を殺すという悲しい事件が起きています。そればかりでなく弱者に対して暴力を振るったり、場合によっては殺したりするような事件が後を絶ちません。大変悲しい事件が余…

「ありがとう」「ごめんなさい」が言える子(4)

先月号では「ありがとう」「ごめんなさい」という言葉をよく使われている家族の例を通して、子どもはこれらの言葉が言えるようになるということを述べました。そのことが、子どもが成長した時に、大きな力となり、友達関係においても良い影響を及ぼすことに…

「ありがとう」「ごめんなさい」が言える子(3)

先月号では「ありがとう」「ごめんなさい」という言葉が自然的に出てくるような子どもを育てるために、家庭で子どもと親との間で繰り返される喜びや感謝の経験を積み重ねていくことが大切であること述べました。しかし、大人たちはこの言葉を使うことに躊躇…

「ありがとう」「ごめんなさい」が言える子(2)

先月号で簡単なひと言をそだてるには、学校だけでは出来ません。何よりも家庭が大切なのですということを述べました。 4月の朝日新聞の声欄に、長崎市の60歳の女性の方の投書が載っていました。それには「夫婦の会話はおはようから」と題して「定年退職した…

ありがとう」「ごめんなさい」が言える子(1)

わたしたちも子どもたちも、人と人との間に生まれ、多くの人々と共に生きていく存在です。わたしたちが、他者からの思いやりを感じた時に「ありがとう」と言い、他者を傷つけてしまった時に「ごめんなさい」と言えることは、人と人とのコミュニケーションに…

友だちづくりを考える(11)

先月は、子どもによい友だち関係を作るには、子どもたちの持っているエネルギーを、思いっきり友達とともに発散させる事が、年老いても友達関係を続けさせる大切なことであるということを述べました。 最近のニュースでは、友達同士のいじめが原因で自殺する…

友だちづくりを考える(10)

先月は、子どもによい友だち関係を作るには、子どもたちに心がふれあう、豊かな体験をさせることが必要であることを述べました。その一つとして、自然とのふれあいについて述べました。 この頃の子どもたちに関わる事件を見たり、聞いたりするたびに、心を痛…

友だちづくりを考える(9)

先月は、子どもによい友だち関係を作るには、親自身が子どもたちにあたたかい言葉がけをしていくことが何より大切であることを述べました。今月は子どもたちに豊かな体験をさせることが必要であることを述べていきたいと思います。 いじめの問題で多くの子ど…

  友だちづくりを考える(8)

先月は、子どもによい友だち関係を作るには、何よりも親が元気で子どもと接することが大切であることを述べました。子どもは親が意欲的に元気に自分に接する態度の影響を受けて、自然のうちに友だち関係が良くなり友だちも増えていくものです。 今月は親の子…

友だちづくりを考える(7)

先月号は子どもによい友だち関係を作るには、何よりも親が笑顔で子どもに接してくれることが大切であることを述べました。子どもはその親が自分に接する態度の影響を受けて、自然のうちに友だち関係が良くなるものです。 今月は意欲的な子どもに育てることが…

友だちづくりを考える(6)

先月は、子どもによい友だち関係を作るには、子どもたちの心に愛を育てていくことが大切であることを述べました。そして、そのために親の子どもに対する温もりが大切であり、子どもの味方になってなって対応することが大切であるとも述べました。今月は日々…

友だちづくりを考える(5)

今までに述べてきましたように、子どもの成長にとって友だち関係は極めて重要なことです。 ところが現実はなかなか難しい原因が多くあります。子どもの数が少ない、地域の中で遊ぶ場所がない、また、遊ぶ友達もいない、遊ぶ時間がないなど難しい面があります…

友だちづくりを考える(4)

先月号では「こんな子どもが友だちに好かれる」と10項目あげました。しかしながらこのような子どもたちが少ないことも述べました。その原因は子どもの数が少ないことが影響していると思いますが、何よりも親の考え方がかつての時代と異なってきたような気…

 友だちづくりを考える(3)

少し古い雑誌ですがこんな子どもが友だちに好かれると書いてありました。少し書き出してみます。 ? 冷たい心ではなく暖かい心の持ち主 ? 他人を拒絶するより、受け入れてくれる人 ? 虚飾が多い人でなく、飾り気のない率直にふるまえる人 ? 持ってまわった言…

質問に答えて 知ったかぶりの子 

Q 幼稚園年長の女の子の知ったかぶりに困っています。知らないことでも知っていると主張し、気の強い面もあるので友だちとけんかをすることが多いのです。それなりに注意をしていますが、なかなか直りません。どうしたらよいでしょうか。 A 上のような質問…

 友だちづくり(2)

私たちは、人間らしい人間をよいと思っています。 この人間らしさとは何を指すのでしょうか。少し、考えて見ましょう。 まず、冷たい心でなくてあたたかい心の持ち主です。先月にも書きましたが、このような子の周りには必ず友達が集まります。 2つ目には他…

友だちづくりを考える(1)

子どもを育てる上において友だちがあることが大切です。しかし。この頃の子どもたちの友だち関係はさまざまな問題があります。真の友だち関係がありません。 他人のことを考えることによって思いやりとか気配りなどが育ち、子どもの一生を送って行く過程で、…

本好きな子を育てる(3)

先月号も書きましたが本好きな子を育てることはしつけを考える上において、大きな力となります。 先月や先々月でも書きましたが、心的環境や、物的環境をいくら整えたとしても、それだけで十分ではありません。 特に、子どもの読書に関心を持っていたり、子…

本好きな子を育てる(2)

先月号も書きましたが本好きな子を育てることはしつけを考える上において、子どもに大きな力となります。 「言葉の力」を身につけるには、学校だけでは十分に身につけることはできません。家庭における毎日の生活が大切になります。特に子どもが少ない今日の…

 本好きな子を育てる(1)

子どもに豊かな人間性を育てるために素晴らしい本に出会わせることは大切なことです。ところが、この頃の子どもたちは読書するよりも、ゲーム機で遊ぶことの方が楽しいようです。 毎年、夏休みに読書感想文を書くことが多くの学校で行われています。子どもた…

 消える日本語

先日電車の中で、「文芸春秋」12月号の広告が出ていました。大きな字で「消える日本語」という文字を見ました。 その中に特に気になったの「おはよう」「ごめんなさい」「ありがとう」「ごちそう様」という言葉です。 これらの言葉は、全世界で自然に使わ…

  ことばのしつけ

子どもたちを初め中学生高校生の友達同士の話をきいていると、こちらがドキッとする言葉を平気で発しているのを耳にします。親にしてみるとどこでそんな言葉を覚えてきたのかとドキッともします。いくら親しい間柄といってもこれでいいのかなあと思います。 …

しつけを考える  整理整頓

兵庫県では1980年頃から、小学校5年生が、5泊6日、家庭から離れて自然の中で生活させる自然学校という制度をもっています。スタート時点では、親にとっても子どもにとってもまた、学校にとっても心配なことが多かったのですが、今日では軌道にのり、…