友だちづくり(2)

 私たちは、人間らしい人間をよいと思っています。
 この人間らしさとは何を指すのでしょうか。少し、考えて見ましょう。
 まず、冷たい心でなくてあたたかい心の持ち主です。先月にも書きましたが、このような子の周りには必ず友達が集まります。
 2つ目には他人を拒絶するよりも、受け入れてくれる子です。自分のしたいことばかり中心に考えて、友だちの考えを聞かない人は自然に友達が離れます。遊ぶ時に自分の考えを押し付けるのではなく、友達の考えを聞く人。たくさん意見が出ると、「今日はこれにしようね。この次は○○君の行ったのにしようね。」といいます。
 3つ目には、人の気持ちが分かる人で友だちを思いやれる子。一人でぽつんといる子がおれば、すぐに声をかけ仲間にさそうことを忘れません。
 4つ目にはさまざまなことに興味を持っている子。ボール遊びはするが、鬼ごっこには興味がないようでは困ります。
 5つ目にはユーモアがある子。このような子がおれば、子どもたちは学校に来るのを楽しみにします。
 6つ目には、快活で行動的な子。子どもの遊びは行動的でなくてはだめです。休み時間になると友だちを誘って運動場に出て行く。みんなはそのこのあとについて運動場に飛び出します。
 7つ目にはやさしい子。これはすべてに先立つかもしれません。
 ところが、今日このような子が大変すくなくなっているのです。一人で自分のしたいことはするが、みんなで何か一緒に楽しいことをやってく子がなくなってきています。これの大きな原因は少子化でしょう。この少子化はなんとかして食い止めなければだめです。しかし、そこに原因をもってきてあきらめてはだめです。このようなときこそお父さんの出番です。せっかくの休みで家でのんびりしたいかも知れません。しかし、人間らしい人間を育てるためには、お父さんががんばってもらはなければだめです。近所の子どもたちを集めて一緒にあそぶこと、疲れるかもしれませんが、遊び終わった後は心地よい気持ちになります。
 「思えばむかしイエス君、おさなごをあつめ 共に遊ばせたまいし その日なつかしや」(讃美歌467)ふと口に出ます。グッドニュース2006年7月号「母と子の相談室」より