質問に答えて 知ったかぶりの子 

Q 幼稚園年長の女の子の知ったかぶりに困っています。知らないことでも知っていると主張し、気の強い面もあるので友だちとけんかをすることが多いのです。それなりに注意をしていますが、なかなか直りません。どうしたらよいでしょうか。
A 上のような質問がきました。今月はこのような子どもが多いと思いますので、それについてわたしの考えを述べたいと思います。
 まず、知ったかぶりについて考えてみます。知ったかぶりは、その子について分からないことを知りたいという欲求の現れです。3歳くらいになると、親にさまざまなことを聞きます。どう答えたらいいのか分からないことも多いです。その時代はその子なりに難しいことを言わないで童話風に答えればいいのです。たとえば、「キリンさんの首はなぜ長いの」と聞かれたら「キリンさんは高いところにあるおいしい物を食べるためにあれだけ長いのよ」とだけでよいのです。
 しかし、幼稚園の時代になるとそういう答え方では正しくありません。やはりきちんと答える必要があります。
 この質問の女の子は、様々な知識欲が旺盛なのでしょう。ですから、その子の気持ち大事にする必要があります。
 そのためには、お母さんが子どもと一緒になり絵本や図鑑をみて学ぶことが大切です。子どもが本に興味を持たせるいい機会です。
「ちゃんとしらべようね」と言って一緒に正しいことを学ぶことです。ちゃんと学んで友達に話せば、それは知ったかぶりにはなりません。
 この頃はさまざまな絵本が売り出されています。また、図書館に行けば、くわしく本を紹介してくれます。多くの小学校では土曜日、日曜日と図書館を地域に開放しているところがありますし、貸し出しをしてくれるところもあります。
 気の強い面がとのことですから、きっと本を読むことに興味を持つことと思います。その時にお母さんも知らないことが多い場合もありますので、お母さんも本や図鑑を見ながら、説明を加えてあげましょう。
 子どもは正しいことが分かりやすく書いてあることに興味を示し、きっと意欲的に本を読むことに興味を示し、自分で理解して、どしどし知識を増し加えていくことになるでしょう。
 「イエスはますます知恵が進み、神と人に愛された」ルカ2:52  グッドニュース2006年8月号「母と子の相談室」より