朝会の話 82 今日はプ−ル開き

 おはようございます。
 今日から、プール水泳が始まります。神戸市内の学校では、もう先週からプール水泳を始めている学校もありますが、この唐櫃は神戸市内でも気温がとても低いところにありますので、少し遅くから始めています。なんとか、もっと気持ちのよいいプールで泳がしてあげたいなあと、いろいろ考えましたが、それはとても難しい問題でした。でも、北土木の人たちのお世話で、プールの上を覆っていた松の枝をきれいに切ってもらいました。それですから、少しは気持ちよくなるのではないかと思います。
 水泳は、とても大事な勉強です。仮に、野球ができなくても、サッカーができなくても死んだりはしません。しかし、泳ぐことができないために死んでしまうことがあります。ですから、とても大切な勉強なのです。
 さて、今日のプール開きに当たって、私は4つの約束を守ってほしいと思います。
 第1は、一人一人みんな違う力を持っています。だから、人と比べて自慢したり、恥ずかしがったりしないということです。100メートル泳げる人はもっと泳げるようになってください。まだ、泳げない人は1メートルでも2メートルでもいいから泳げるようになってください。
 第2は、先生の指導をきちんと守るということです。水着をつけてプールサイドに出るとなんとなくウキウキして、はしゃぎたくなりますが、ふざけて自分勝手な行動をしないということです。先生の指導で、準備運動をする時はしっかりとしましょう。また、先生の話を聞かずに、勝手に飛び込んで首の骨を折った事故もあります。どうか、どんな小さいことでも先生の約束をきちんと守ってください。
 第3は、ベストをつくすとことです。泳ぎを覚えるのは小学生の頃が一番いいと言われています。大きくなってからではなかなか身につきません。子供のころに覚えておくと、一生泳げます。ですから、少し、水が冷たくて、いやなことがあるかも知れませんが、がまんしてがんばってください。泳げない人はまず、1メートル泳ぐことにアタックしてみてください。そこまでいけば、5メートルなんてもうすぐです。自分に対してアタックしてみてください。
 第4は、学校のプール以外のところでは、大人の人と一緒に泳ぐということです。少し泳げるようになると、面白さや楽しさが加わって、泳いではいけないところで泳ぐ子がいます。また、子供だけでプールや海に行き、事故にあった人がいます。毎年ひと夏に300人以上の小学生が水の事故で死ぬそうです。
 この4つのことを守って、さあ、皆さんも元気で泳ぎましょう。1994年6月28日