朝会の話 79 虫歯の話

 おはようございます。
 6月4日から6月10日までは、虫歯予防週間です。
 5月に皆さんの歯の様子について検査をしました。まだまだ治していない人がたくさんいますね。
 アメリカの歯医者さんが、サルの歯についておもしろい実験をしました。よい歯を持ったサルと、少し悪い歯を持ったサルと、大変悪い歯を持ったサルの3匹を選び出して、いろいろな芸を教えました。綱渡りをしたり、自転車に乗ったり、逆立ちをしたりする芸です。
 ところが、よい歯を持ったサルはどんどん上達していくのに、歯の悪い方のサルは覚えが悪かったというのです。
 また、この3匹に、同じ食物を同じだけ同じ様に与えて育てたのに、歯の悪い方のサルは目方も増えず、太りもしなかったそうです。また、寿命も短かったそうです。
 これはサルの話ですが、ひょっとしたら人間にも同じことが言えるかも知れませんね。
 人間の歯は、爪のように次から次へと伸びていくものではありません。今。1年生や2年生の人は大人の歯に生えかわっていますね。生えかわった歯は、もう2度と生えかわることはないのです。だから、大事にしなければいけませんね。まだ虫歯を治していない人はできるだけ早く治しましょうね。
 痛くなってどうにもならなくなる前に歯医者にいきましょうね。 昔の人の歯は36本あったそうです。ところが、今は皆生え揃うと32本です。
 大昔は歯は堅い食物を噛み砕いていました。ところが、このごろは食べ物は料理して食べやすいようになりました。それで、人間のあごが小さくなり、歯が減ってきました。
 ところが、このごろは堅い食べ物をあまり食べなくなりました。そこで、ますますあごが小さくなってきました。
 このごろ、一番奥の「親知らず」の歯が生えない人が半分近くいるそうです。また、上あごの前歯の隣の歯が小さくなっている人もいるそうです。また、前歯から数えて、4番目の上下の歯も小さくなっている人もいるそうです。
 これからの人は歯の数も少なくなってしまうようです。「親知らず」がなくなって、28本、それに前歯から2番目、4番目がなくなって22本になるだろうと言われています。大変なことになりますね。そのようにならないように、堅いものもしっかりとよく噛んで食べましょうね。
 一度自分の歯の様子を鏡でよく見てみまようね。そして、虫歯のある人は、早い目に治しに行きましょう。みんなが丈夫な歯を持ち、元気な子になってほしいです。また、はみがきもしっかりと続けましょうね。
 今日は歯の話をしました。1994年6月6日