不登校の子へのかかわり

 
 次のような質問がきました。「 2学期の途中で転宅のため学校を変わりました。4年生の兄は喜んで登校するのですが、2年生の弟は学校が嫌だといって二、三日しか登校しません。前の学校なら行くと言っているのですが。どうすればいいのでしょうか。」
転居で学校を急に変わらなければならない場合がよくあります。そんなとき子どもには不安があります。うまく新しい環境になじむことができればいいのですが。なかなか難しいことです。
 同じ兄弟でも、一人は新しい学校にすぐになじみ抵抗なく新しい学校に通える子があり嫌がる子があったりします。嫌がる子はそんなときに不登校になる場合があります。そうなれば親子ともども悩みます。安全に通学ができる場合は、その学期末まで指定外通学で前の学校に通うことは可能ですが。(6年生の場合は卒業まで認められています)しかし、学期が変われば新しい学校に転校しなければならないのです。
子どもが新しい学校に行きたがらない場合は、まず、新しい学校の校長先生や担任の先生とよく話し合われることを勧めます。学校でも、新しく転入してくる子どもたちのために、できるだけ早く学校になじむことができるようにいろいろと配慮されています。また、機械的にクラスを決めるのではなく、近所にクラスメイトがいるか、落ち着いた雰囲気をもっているクラスか、学級担任はどうかなどよく配慮しているはずです。(特に気になるお子さんの場合は、転校前に転校予定の校長先生と話し合われることをお勧めします)
つぎに、親子一緒で近所に遊びに出かけたり、学校に遊びに行ったり、同じクラスのお友だちと一緒に遊んだり、親同士仲良しになったりすることが大切です。転宅の様々な用事で忙しいと思いますがぜひ心がけてほしいことです。
嫌々ながらでも学校に行くことができれば、お子さんが下校してきた時に、お母さんが温かく迎え、抱いたりして愛情をいっぱい注ぎ、ほめてやってほしいものです。子どもは学校でストレスをいっぱいためて家に帰るのです。そのストレスを解放するのは母親の愛情です。
どうしてもだめな場合は、子どもの学力保証のため、前の学校に戻ることはできますから、よく校長先生と話し合われるといいのではないでしょうか。
「わたしの名を恐れるあなたがたには、義の太陽が上り、その翼には、癒しがある。」   マラキ書4章2節