家庭内の行事を見直そう

 
子どもの心を育てるために、学校教育も、地域社会の教育も大切ですが、何よりも大切なものは家庭での教育です。
 家庭が変わることによって、子どもは変わるはずです。このことは昔から言われておるところですし、旧約聖書の中にも書かれています。
 ところが、家庭での教育が学力中心になり、効率性が追求され、親も子どもも「ゆとり」失ってきた頃より、子どもにとって楽しみにしている家庭内行事がおろそかにされてきたようです。
 今一度、私たちは、様々な家庭内行事の意味やそのあり方を考え直してみる必要があるのではないでしょうか。
 家庭内で、家族が集まり楽しい行事をもつこと、子どもにとっても親にとっても楽しみなことです。
 例えば、子どもの誕生会、子どもの友達を呼んですることも、レストランに出かけてすることもいいかも知れません。しかし、家族が集まり、手作りのご馳走を囲んで、子どもの成長を祝うことはもっと素晴らしいことです。
 そのような時に、讃美歌を歌い、聖書を開き、感謝の祈りをささげること、素晴らしいクリスチャンホームの姿ではないでしょうか。
 また、母の日、父の日などは子どもに計画をさせ、子どもにすべてを任せて楽しい家庭内行事をもつことや、敬老の日にはおじいちゃんやおばあちゃんを招待し、おじいちゃんやおばあちゃんの今までの歩みを聞くことは、子どもの心を育てるのに大いに役立ちます。
  せめて、一か月に一回は忙しさを忘れて家族が揃って楽しい家庭内行事をもってほしいです。
 入学のお祝い、卒業のお祝い、結婚記念日、誕生会など日程は早くから決め、普段忙しいお父さんも都合をつけやすくしておくことが大切です。
 子どもの心を育てること、子どもに学力をつけることより大切なことなのです。
「あなたの神、主の前で食べ、あなたの家族とともに喜びなさい。」申命記14章26節 グッドニュース2000年9月号「母と子の相談室」より