朝会の話21 秋ってうれしいなあ

 おはようございます。
 先日、美しい秋を見付けましょうという話をしました。すると、1年生の子や2・3・4年生の子が、あけびの実や栗、どんぐり、なつめの実などを私のところに持ってきてくれました。秋っていろいろな実がいっぱい実るからうれしいですね。
 学校の前の街路樹の銀杏には黄色い実が、ぎんなんがいっぱい実っています。また、あちこちの庭にはかきの実が色付いています。また、リンゴも実り赤く色付いてきています。
 秋はこんなに食べられる実がいっぱいみのります。すばらしいですね。
 先生の子どものころ、先生の家の側におおきな銀杏の木がありました。直径1mもありました。2人で手をつないでやっと届くぐらいの太さでした。高さもとても高く、20mはあったように思います。秋になるとその木にいっぱい銀杏の実ができます。とても高いのでそう簡単に実を落とすことはできません。でも、大風が吹くと実がいっぱい落ちます。その時にはいっぱい拾います。台風が過ぎ去った後には、銀杏の木のまわりにいっぱい落ちています。朝早くから拾いにいきます。素手のままで拾うと手が荒れますので、火ばさみで拾います。いっぱい集めると穴を掘り、そこに埋めます。1週間から10日ほどたつと、まわりのくさいものが腐り、中の実が取りやすくなります。
 それをぎんなんといいますが、ぎんなんをフライパンで焼きます。パンパンといって殻が割れ、中からとても美味しい実がでてきます。先生の子どもの頃のとてもおいしいおやつでした。また殻を割り、中の実を取りだし茶碗蒸しに入れるととても美味しい茶碗蒸しができあがります。
 また、先生の通っていた小学校には学校の山がありました。そこには、栗の木がいっぱい植えてありました。秋になると、イガがはじけて栗の実がとびだし、下にいっぱい落ちてきます。それを拾います。時々、イガをつけたままで落ちてくる時もあります。中の実を取るときは痛いので苦労します。棒で上手にわりうまく取りだし増す。この栗の実はとても美味しいおやつでした。
 夏の暑い太陽を浴びて実を豊かにし美味しい実を実らせてくれます。秋はこのように実をいっぽい実らせることができるのです。
 今日は、秋ってうれしいなあという話でした。1992年10月19日