朝会の話14 終業式 あしたから夏休み

 おはようございます。
 今、皆さんの代表で1年生の子に「あゆみ」を渡しました。
 この「あゆみ」には、1学期の皆さんの学校でのくらしの様子について記してあります。
 私は、皆さん全員の「あゆみ」を見せていただきました。どの子もこの1学期間頑張ったことが記してあります。どの先生も、皆さんのりっぱなところ、よく頑張ったところ、前より良くなったこと等を書いてくださっています。何人かのお友達の様子を読んでみます。
 まず、1年生です。
・ 友達が泣いていると、とんでいって「どうしたの?」と聞いてあげるとても優しい子です。また、動物が好きでよく世話をしています。観察力もするどく、幼虫がさなぎになったことをいちはやく見付けて、みんなに知らせてくれました。
・ 友達に勉強を教えてあげたり、遊んであげたりする優しくしっかりした面をもっています。そうじ当番を最後までていねいにするがんばりやさんです。落ちているゴミをさっと拾う姿には関心させられます。
 続いて3年生です。
・ 毎朝気持ちのよいあいさつをしながら教室に入ってきます。国語では、音読に意欲をみせ、練習も熱心です。体育の高跳びは失敗しても失敗しても何度も挑戦して跳ぶ姿が見られ、感心させられました。
・ 学習中、分からないことがあると「どうするん。もう一回教えて。」など分からないままにせず、課題に前向きに取り組む姿勢が見られました。体育係の仕事や掃除を一生懸命にやってくれます。松田くんに話しかけたり、車椅子を押したり、いっしょに遊んだり、常に優しい心配りを見せてくれました。
 最後は5年生です。
・ 給食が遅かった友達の牛乳ビンを持っていってあげている場面を見掛けました。友達のために行動できる優しさを大切に育てていきたいと思います。一輪者は大変上手でみんなの手本になりました。
・ 理解しにくかった計算問題を放課後残って取り組みました。「わかった!」と叫んだ時の顔は輝いていました。
 ほかにも2・4・6年生もありますが、また、お知らせします。どの先生も、毎日皆さんの様子を見ておられます。学習時間だけでなく遊びの時も、掃除の時も、クラブや委員会の時も、学級の係活動の時も皆さんの良いところを見付けるのに一生懸命です。
 今日はおうちに帰って、お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんに見せてあげてください。そして、1学期のこと夏休みのこと、2学期のことについていろいろと話し合ってください。

 
 さあ、いよいよあしたから42日間の長い夏休みに入ります。まだ、水泳の指導が7月の終りまであります。それに、あしたからは、朝6時30分からそれぞれの地区でラジオ体操があります。また、8月6日には夏のレクレーションがありますし、盆踊り会もあります。このように夏の行事がいっぱいあります。そのどれにも、おうちの方々や地域の方々がお世話してくださいます。このような行事にも、どしどし参加して楽しい夏休みを送りましょう。
 夏休みに入るに当たって、3つだけお願いしておきます。
 その一つは、この42日間の夏休みには、長い休みしかできないことをしましょう。例えば
・本をいっぱいよむこと
・日記を毎日書くこと
・自分の調べたいことや作りたいものをやっていくこと
など何か一つやっていきましょう。
 二つ目は、家のお手伝いを続けてやっていきましょう。それぞれの学年にできることをやっていけばいいです。例えば
 1年生ならば、花に水をやることや玄関のお掃除、食事の後片付け、高学年ならば、洗い物や洗濯、お料理もいいでしょう。また、小鳥や犬の世話、普段ならばあまりできないことをどしどしやっていきましょう。
 三つ目は、自分の命を大切にしましょう。長い夏休みには全国で多くの小学生が交通事故や水泳の事故、病気などで自分の命を失う子がいます。もしそうなれば、お父さん、お母さんだけでなく、先生やお友達みんなが悲しい思いをします。どうか自分の命を大切にしてください。
 この3つの約束をしっかり守って、9月1日には元気な618名の皆さんと出会いましょう。
 今日は、あしたから夏休みというお話でした。1992年7月20日