朝会の話16 サルスベリ

 おはようございます。
 今日はサルスベリの花のことについてお話しします。
 皆さんの目の前に、赤く咲いている花がありますね。この頃は、夏の花も終り秋の花がまだ少ない頃ですが、夏から秋にかけて咲いています。ひときわ目立つ赤い花です。
 この花の名前をサルスベリと言います。
 これは、木の幹がつるつるしているので、木登りの名人のお猿さんでもすべって登ることができないだろうということで、こういう名前がつきました。ある人が、本当にお猿さんが登れないかと実験した人がいましたが、その名の通り、お猿さんもすべってばかりいて、登ることができなかったそうです。本当におもしろい木ですね。
 また、このサルスベリをクスグリノキとかコチョコチョノキなどとも呼ばれています。なぜならば、この木の幹を指先をこすれば枝や葉が動きます。風も吹かないのに動くのです。きっとくすぐったくて動くのでしょう。だから、クスグリノキとかコチョコチョノキなどと呼ばれているのでしょうね。一度皆さんも試してみてください。
 あと一つスルスベリのことを百日紅ともいいます。これは、百日間も花が咲いているからそう呼ぶのでしょうね。でも、一つ一つの花は朝開いて夕方に落ちるという一日しか咲かない花です。しかし、花のつぼみが一つの房にたくさんありますから、毎日順々に咲きます。だから、百日の間も咲き続けるのです。
 こんな俳句があります。
「散れば咲き 散れば咲きくる 百日紅
 これからしばらくの間サルスベリの花が咲き続けます。
 サルスベリの花には、ほとんどは赤いですが、白いのもあります。それを、シロバナサルスベリといいます。
 今日はサルスベリの花のことについてのお話でした。1992年9月7日