朝会の話 92 心をひびき合せるということ

 おはようございます。
 まず、はじめに昨日の陸上記録会の表彰をします。
 昨日はとても良い天気で神戸市内の5・6年生やく1万人集い、走ること、跳ぶこと、投げることなど陸上競技のいろいろな種目に挑戦しました。
 それぞれ、自分の目当てに向かって力を出していました。唐櫃小学校の人もとてもよく頑張っていました。その中でとくに先生がうれしく思ったのは、400メートルのリレーに入賞したことでした。自分の力だけで、入賞をすることもとても立派です。しかし、4人で力を合わせて、競技するリレーに入賞すること、もう一つ立派なことです。400メートルリレーは一人が100メートルずつ4人の人がバトンを渡して走るのです。残念ことに、だれ一人100メートルには入賞しませんでした。しかし、4人の人が力を合わせて取り組んだリレーに入賞したのです。この4人の人が、いくら力があったとしても、心を合わせなければ、リレーにいい記録が出せません。
 とくに、6年生の人は、この2年間毎朝練習をしました。暑い時も、寒い時も、雨が降っている時もとてもよく練習をしました。昨日の陸上記録会で、小学校の最後の時でした。きっといろいろな思いをもってこの記録会に出場したことと思います。個人ではだれも100メートル走には入賞をしませんでしたが、とてもすばらしい記録で男子も女子もリレーに入賞したのです。力を合わすことのすばらしさを体験したことでしょう。このリレーには出ませんでしたが、毎朝いっしょに練習をした人にも心からの拍手を送りたいです。みなさんは、とても素晴らしい子供たちです。
 音楽会の練習が先週から始まっています。今年も代表委員会の人たちが、音楽会のめあてをきめてくれました。「音楽会、みんなで心をひびかせよう」とても素晴らしいめあてです。
 心をひびかせるということは、リレーのように力を合わせることです。一人がいくらりっぱでも、音楽会はできません。学年のみんなが、唐櫃小学校のみんなが心をひとつにして、力を合わせて歌ったり、演奏したりしたときに、素晴らしい合唱や合奏が生まれるのです。そして、素晴らしい音楽会を生み出すことができるのです。
 昨年の開校120周年記念音楽会もりっぱでした。今年もそれ以上のすばらしい音楽会ができるなあと、昨日の陸上記録会のリレーの様子を見て思いました。
 今日は、心をひびき合わせることの素晴らしさについてお話しました。
1994年10月31日