子どもにチャレンジさせよう(2)

 先月号では、「子どものチャレンジ精神を育てるためには何よりも大人の行動を変えなければなりません。」というところから第一と第二について述べました。つづいて述べてみたいと思います。
 第三には子どもの失敗を叱りつける親の態度です。いろいろなところで述べていますが、子どもは偉そうなことを言っても子どもです。大人のようにうまくはいきません。子どもが初めての事や慣れないことに失敗した場合「偉そうなことをいったのにできなかったでしょう。止めとけばよかったのに」と言う態度です。このような時、「初めてだったのに、ここまでできたのね。すごいね。慣れてくればもっともっとうまくできるよ」と励ますことが大切です。
 第四には、このような子どもの失敗を恐れるために、大人が先回りして過剰に配慮をする態度です。私たち大人は、子どもが何かに取り組んでいる最中に「ここはこうしたらどう」と言いやすいです。これでは、せっかく一人でやろうとしていることを妨げてしまい、子どものチャレンジ精神を鈍らせてしまいます。子どもが困っているときには、そっと子どもに近寄り「難しいところをやっているのね。なかなか難しいね。いいアイデアがないかなあ。」と言って子どもからの考えを引き出すようにします。何よりも大人の待つ姿勢が大切です。
 第五には、子どもが何か新しいことをやろうとした時、それを止めようとする大人の態度です。子どもは、様々なことをやってみたいと思います。大人はそんな場合、「勉強はしたの。そんなことより学校の勉強をしっかりやりなさい」といってしまいやすいです。しかし、それでは子どものチャレンジ精神は砕けてしまいます。「お父さんもしたことのないことをやるのね。お父さんにも一緒にさせてね」と側面から応援をして上げたいものです。
 子どもは私たち大人より感覚が新鮮です。
積極的に新しいことに挑戦する者です。失敗を恐れずに挑戦する者です。そこにこそ、子どもの未来は開かれるのです。どしどし新しいことに挑戦させて欲しいものです。失敗をしてこそ子どもは成長します。
「あなたの子らは、あなたの食卓を囲んで、オリーブの木を囲む若木のようだ。」詩篇128篇3節 グッドニュース2004年2月号「母と子の相談室」より