2011年12月06日のツイート

今週のお題「サンタクロース」朝会の話 26 平成4年12月22日

サンタクロ−スっているんだよ

 おはようございます。
 今年の朝会も今日で最後ですね。
 12月25日はクリスマスですね。楽しみですね。
 今から8年前のことです。北区に住んでいる小林泰子さんは、神戸新聞社にこんな手紙を書きました。
 それは「新聞社の人にお願いします。サンタクロ−スの住所を教えてください。お母さんがノ−ルウエ−かスエ−デンに住んでいるよと言っているので、そこの住所が知りたいのです。お手紙を出したいのです。よろしくお願いします。さようなら」という手紙を出したのです。
 この手紙について、新聞社の人はいろいろと調べてくれたのです。でも、いろんな人を尋ねたり、本を読んで調べたのですが、サンタクロ−スのはっきりした住所は分かりませんでした。ところが、もっともっと素晴らしいことが分かったのですといって新聞にくわしく返事を書いてくださったのです。
 今日はそのお話をします。
 今から100年ほど前、アメリカのニュ−ヨ−クに住むバ−ジニア オハロンという8才の女の子がニュ−ヨ−ク・サン新聞に「サンタクロ−スってほんとうにいるのですか。教えてください」という手紙をだ出しました。サン新聞はそれについて社説に答えました。「サンタクロ−スはちゃんといます。それどころか、いつまでも死なないで1000年後も2000年後も子どもたちの心を喜ばせてくれるでしょう」という内容だったのです。
 昨日の朝日新聞にもこんなことが書いてありました。
 それは、京都大学の教授であった河合隼雄さんが自分の子どものころのサンタクロ−スの思い出を書いていました。
 河合さんは家がキリスト教でもないのに毎年サンタクロ−スさんからクリスマスになるとプレゼントが届きました。
 ある時、お父さんに「家には煙突がないのに、どこからサンタさんが入ってくるの。」と聞いたそうです。するとお父さんは玄関の上にある小さな窓を示して、「多分ここから入っているのでしょう」と答えてくれました。河合さんのお兄さんは、24日の夜、密かにそこに細い糸を張っておきました。25日の朝には、その糸が見事にちぎられ、サンタクロ−スがやってきたというのです。
 それから、もっとすごいことがあったそうです。それは、小学校5年生のお兄さんは、徹夜してサンタクロ−スをつかまえようと言い出したのです。河合さんはまだ小さかったから、そんなことをしたら、贈物がもらえないのではと心配したそうですが、お父さんも大賛成しました。
 お兄さんとお父さんは徹夜して頑張っていたのですが、明け方近くになって、お兄さんもお父さんもついに眠たくなってトロトロ眠ってしまいました。
 その間にサンタクロ−スはちゃんと6人の子どものプレゼントを置いていったそうです。
 お父さんやお母さんの分がなかったので、聞いてみたら、「そうだね、お父さんもお母さんも子どもの頃に沢山もらったから、もうないのだよ」と言われました。
 皆さんの中には「サンタクロ−スなんかいないよ」と言う人がいるかも知れません。でもいろんな話から考えて先生も新聞社の人と同じようにサンタさんはどこかに絶対いると思います。
 この24日のクリスマスイブにみんなにプレゼントが届けばどんなにうれしいでしょうね。
 でも、もし届かなくてもがっかりしないでくださいね。目に見えないけれど、素晴らしいプレゼントが世界中の子どもたちに届いているのです。
 ひょっとしたら、今年は去年に比べて、つまらない物かも知れません。届かない人も多いかも知れません。きっとその分は、毎日何千人もの子どもたちが死んでいくようなアフリカやソマリヤの国の子どもたちに沢山届けられたのでしょう。
 今日は、「サンタクロ−スっているんだよ」というお話でした。