いじめ 六

 今月は実際にお子さんがいじめにあったときどうしていくべきかを書いてみます。
 いじめは、家庭ではなかなか発見しにくいですが、お子さんの友人からその情報が入る場合があります。その時には次のような点に留意して対応してください。
1 客観的な情報をさらに詳しく調べる
 いじめられていることを知らせてくれた方にさらに詳しい状況を聞いてみてください。時にはお子さんに秘密にして状況を把握してみてください。
2 学校へ問い合わせる
 できるだけ冷静に学校と連絡をとってください。その際に、担任の先生に家庭での様子やいじめがあることを、なるべく感情を抑えて客観的に伝えてください。そして学校の様子を聞いてください。学校側がいじめの存在に気づいていないこともあります。
3 お子さんとの信頼関係を深める
 多くの子どもはいじめの被害を訴えることができません。なぜならば、親や先生に訴えることによっていじめの手段や内容がより陰湿化してしましやすいからです。重要なことは、お子さんの親や先生に対する不信感を拭い去ることです。そのためには、お子さんのいじめで傷ついた気持ちを受け止め、親が味方であり守ってあげるということを様々な言動から伝えるように努力することです。まちがっても、いじめの内容やその相手などについて問い詰めたり、本人の弱さを指摘するようなことは避けてください。
4 その後の対応
 何よりも担任の先生とよく相談することです。親身で話を聞いていただき明確の対応を計画し説明してくれる場合はまかせてみてください。しかし、無責任であまり親身な対応がない場合は校長など管理職に伝え相談してみてください。
 多くのクリスチャンは、それとともに祈りと願いを神様にささげます。なぜならば聖書には次のように書かれているからです。
「何事も思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈りと願いとをささげ、あなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。そうすれば、人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとをキリスト・イエスにあって守るであろう。」ピリピ人への手紙4章6節から7節