いじめ 四

 先月は子どもの心が安らぐ家庭づくりを中心に書きましたが、家庭教育の中で身につけさせたい資質について考えてみます。
 まず、学校へ行くことの意義(何のために勉強をするか)を改めて問い直し、教師を尊敬する態度を養うことが大切です。また、親同士が親しくなり、子どもたちが生の姿を見せて、よい友達関係を築かせていくことも私たちの責任です。
 子どもが社会の一員として好ましい社会生活が送れるよう、家庭生活の中で次の資質を身につけさせたいです。
1 思いやりの心や他の人の願いや痛みが分かる心
今日、学校では心の教育を重視が叫ばれています。しかし、心の教育原点は家庭です。
2 生命を尊重する態度
 今日ほど生命が軽々しく扱われている時代は少ないでしょう。神様から与えられた生命、多くの愛に育まれている一人の生命、それを尊重し大切にする態度を培うのも家庭の大切な役目です。
3 豊かな感受性
 緑に満ちた木々、清らかな流れの川、そこに戯れる魚たち、黄金色の穂が垂れる田、夕日に映える山々等、神様の創造された美しい自然。それに感動する心を育てたいものです。
4 善悪の判断力
 万引きが子どもの遊びの一つとして流行しているという。また何億円を使って運賃のキセルを防ぐ設備が整えられたといいます。恐ろしいものを感じます。
5 弱い者を助ける勇気と正義感
 いじめているのを知っていながら何の行動も起こさない第三者の態度。これがいじめがなくならない原因のひとつであるといわれています。
6 きまりや約束を守る態度
 このことは社会生活を送る上でどうしても守らなければならないことです。
7 人の話や気持ちを積極的に聞く態度
 自分の思いを素直に表現できる力とともに聞く態度の育成が大切です。
 聖書には「見よ、子供たちは神から賜った嗣業であり、胎の実は報いの賜物である。」(詩編127篇3節)と書かれています。神の賜物としての子どもの存在は、親となった者にとって大きな喜びであり特権です。