いじめ 二

 今月号は「いじめ」を受けている子どもの発するサインのことについて書いてみます。
 「いじめ」を受けている子どもは、恥ずかしさや恐れのために、いじめられていることを話したがりません。私たち大人は、いじめられている子どもが発するサインに注意しながらできるだけ早く発見していくことが何より大切なことです。
 子どもが発するサインはいろいろな場合があります。そのいくつかをあげてみます。
ア 急に口数が少なくなり、元気がなくなる。今まで、学校のことや友達のことについて楽しく話していた子どもが、家庭では話したがらなくなっていきます。
イ 家族との会話を避けたり、学校や友達のことを聞かれると怒りっぽくなったりする。 今までの子どもの様子と異なるので、親はいろいろ気になり子どもに問いかけます。すると「知らん」とか「そんなことお母さんには関係がない」とか言って、自分の部屋に閉じこもってしまうことがある。
ウ 自宅にこもりがちになり、考え事をしたり、不眠になったりすることもある。
エ 友達との交際がなくなる。しかし、仲良しグループのように見えていても、いじめを受けている場合もある。また、親が在宅の時には遊びには来ないが、留守の時に限ってよく来る場合もある。
オ 食欲がなくなる。
カ 電話に敏感になる。
キ 衣服が汚れたり、破れたり、ボタンがとれたりしていることが多くなる。
ク 金遣いが荒くなったり、小遣いをしつこく要求したりする。
ケ 打撲や傷跡が見られ、理由をたずねてもはっきり言わない。
コ 持ち物が無くなったり、落書きされたり隠されたりする。
サ 登校時刻になると身体の具合が悪くなったり、学校へ行きたくないと言い始める。
シ 学校をしばしば早退する。
ス 成績が急に下がったり、家庭学習をしなくなったりする。
 一日に一回は、テレビのスイッチを切って、家族が全員そろって聖書を読んだり、讃美歌を歌ったり、お祈りをしたりする機会をもつことは大切なことです。なぜならば、子どもとのこのようなふれあいは、子どもから発するサインを受け止める素晴らしい機会だからです。