朝会の話8 梅雨に入りました。美しい紫陽花の花が咲きます

 きのう、梅雨入り宣言が発表になりました。これからしばらくよく雨の降る日が続きます。
 梅雨とは、梅という字と雨という字を書きます。梅の実が実る頃に降る雨だから、そんな字を書くのですね。
 これからはよく雨が降るのが続きます。暑いし、じめじめするからとてもいやな季節ですね。でも、この時期がないととても困ります。
 その一つは、私たちが毎日食べる大切なお米が取れなくなることです。上唐櫃や下唐櫃の農家の人はこの時期に田植えをします。お米が育つためにはどうしてもたくさんの水がいるのです。田植えの時期に雨が降らないと、稲のなえが枯れてしまいます。大変なことになります。
 私にたちにとっては、とてもいやな雨ですが、農家の人にとってはとても大切な雨なのです。
 二つ目は、この時期に雨が降らないと、暑い夏に水が足らなくなります。
 20年程前に、梅雨の時期に雨が降らない空梅雨の年がありました。その年の夏はみんなとても困りました。水道の水が出なくなりました。プールに水が入らなくなりました。暑いのに、学校だけではなく、あちこちのプールでも泳げなくなりました。みんなはとてもこまりました。
 梅雨の時期は木々がとても喜びます。寒い時期には葉がなかったのに春になると緑の美しい葉をいっぱいつけました。今から暑い夏に向けて力をいっぱいつけなくてはなりません。そのためには、どうしても水がいるのです。しっかりと雨が降り、暑い日が続くと木々の緑はとても美しくなります。
 私たちにとっては、外で遊べないし、じめじめして気持ちが悪い時かも知れません。しかしい、とても大切な雨なのです。
 この時期になると、とても美しい花が咲きます。雨の中にもじっと咲いている美しい花、それは紫陽花です。
 私たちもこの紫陽花のように雨が降る中にも立派な花を咲かせましょう。
 今日は、昨日から梅雨に入りましたという話でした。1992年6月8日