のびのびとした子を育てる生活習慣づくり(17)

小学生時代は、何よりも学習の楽しさを味あわせることが大切であることを述べています。特に低学年での大切さを述べてきました。
 子どもは成長していきます。その成長に合わせて学習の習慣を身につけていく必要があります。
 低学年は学習することの楽しさを身につけさせることが必要ですが、中学年は学習する習慣を身につけさせることが大切になってきます。
 中学年に学習する習慣を身につけさせれば高学年に入ると自ら学習することができます。
 中学年になると友だちとの交流が盛んになります。家に帰る前にすでに子ども同士で遊ぶ計画を立てます。その子どもの計画を無視して学習をさせても無意味です。中学年における友だち関係も子どもの成長に対して大切なことです。ですからそのことを考慮に入れながら学習の習慣をつけることをしていかなければなりません。
 それには、帰宅後の生活計画を立てることが大切です。帰宅後から就寝まで三十分ごとの簡単な表を作りそれに書き込むようにして計画をたてます。。
 たとえば、3時から4時までは友だちと遊ぶ、4時から4時半まで休憩、4時半から5時まで宿題をする。5時から6時までテレビを見る(はっきりと番組名を書く。この時間帯は子どもの見るテレビによって異なります)、6時から7時まではお手伝いと夕食、7時から8時までは家族でテレビを見る、8時から9時までは、算数のドリル、国語の本読み、漢字ドリル、明日の勉強するところの教科書読み、明日の時間割合わせ、9時入浴、寝る。
 このように書きこみます。これは学校から帰宅後すぐにするようにします。はじめのうちはお母さんと一緒にするようにして下さい。お母さんが出かけられている時は自分で作成し、お母さんが見えるところに置いておくようにします。
 わたしは現職の時は、授業が終わったあと帰宅前に作成し、わたしが見るようにしていました。中学年の時にこのような習慣がつくと高学年になっても計画的に学習ができるようになるものです。
「あなたがたは、…自分の子どもには良い物を与えることを知っているのです。」 マタイ7章11節