のびのびとした子を育てる生活習慣づくり(15)

子どもが学校から帰ってきたら親はいろいろと子どもに尋ねやすいものです。しかし、何よりもまず子どもを暖かく迎える親であってほしいものです。
 子どもは学校でたくさんのストレスを抱えて帰ってきます。そのストレスを和らげることを家庭はまずすべきです。
 先月も述べましたように、まず親は子どもを抱きかかえることが大切です。それから、おやつをだしてあげてください。学校で動き回って帰ってきます。お腹は空いています。果物でも手作りのお菓子でも、甘いものでもいいです。子どもがほっとする時間をもって上げてください。そうすると自然に子どもは学校での出来事を話し始めます。と同時に子どもの話を受け止めるようにしてください。子どもの話に親はしっかりうなずいて聞いてあげてください。その時はテレビを消し、子どもの話を聞くことに集中してください。まず話を受け止めることが大切です。
 気分が落ち着いたところで、宿題をするようにさせたいものです。高学年になると自分の勉強する部屋があってそこで落ち着いてする子もあるでしょうが、低中学年の子であれば、お母さんと一緒に勉強をするのがいいでしょう。また、兄弟と一緒にすることもいいことです。その時はお母さんも、子どもと一緒に本を読んだり、家計簿をつけたり、仕事をしたりしましょう。子どもが勉強をしているのにテレビを見ることのないようにしてほしいです。台所でお仕事をされてもいいです。子どもの声が聞こえるところにお母さんがいることは子どもに安心感を与えます。
 お母さんが勤めに行かれている方は、夕食後のよい時に子どもと一緒に勉強の時間を作りだしてください。子どもが小学生時代は、テレビ中心の過ごし方でなく、子どもを中心とする生活をすることに心がけてください。このごろの若いお父さんはこのような生き方をされている方が多いと聞きます。小学生の低中学年から塾に行かせて勉強を塾に任せる感心しません。塾に行かせるならば、せいぜい週に一、二回、一、二時間以内程度でいいのではないでしょうか。
 小学校低中学年は子どもと一緒に勉強を楽しみましょう。親のこの生き方が子どもの将来を築くことになるのです。
「見よ。子どもたちは主の賜物、胎の実は報酬である。」   詩篇127篇3節