のびのびとした子を育てる生活習慣づくり(12)

気候がよい頃になると、学校から校外学習や遠足が計画され、子どもたちにとっては楽しみが増えます。ところが今日では授業時間の関係上、校外学習という形で行わることが多いです。
 その時の子どもの楽しみは、みんなで楽しく遊ぶ時も楽しみですが、お弁当を食べること、おやつを食べることを何よりも楽しみにしています。
 ところが、お弁当やおやつを食べる休憩時間が終わると必ず「ごみを拾う」時があります。もちろん自分たちが捨てたごみを拾うだけでなく環境を美しくすることの意味合いもあります。
 わたしは教育現場にいるときは子どもたちに「ごみが出たら、それを自分のポケットに入れなさい。そしてごみ箱を見つけたらポケットの中のごみを捨てなさい。」と言っていました。そしてお母さん方には、「子どものポケットの中にごみが入っていたらほめてあげてください。」とも伝えました。
 教室の清掃はいつもしますが、土ほこりは仕方がないですが、その他の「ごみゼロの日」がよく続きました。子どもたちはカレンダーに○をつけて大はしゃぎです。
 そのため、子どもたち一人一人がよく気をつけます。特に教師の机のまわりのチェックが大変厳しかったです。子どもたちは指導によってはごみを教室だけでなく、路上や公の場所に捨てることをしなくなります。
 この頃は環境美化が叫ばれています。しかし、バスの停留所周りは煙草の吸殻が目立ちますし、道路上や公園にごみを捨てる大人たち少なくはないです。
 お母さん、子どもたちにごみはごみ箱へ、ごみ箱がないのならば自分のポケットへ入れる習慣を小さい時から身につけさせましょう。お母さんが子どものポケットから紙クズやごみが出れば大いに喜びましょう。あなたの子どもが環境美化に大きな力を出しているのですから。
大人になってからでは遅すぎます。幼い時から小さなしつけを身につけさせましょう。
 神戸市内でこんなポスターを見ました。「ぼい捨てのおとうさん こどもにマナーを説く」。これでは子どもは身につきません。
「神はお造りになったすべてのものをご覧になった。見よ。それは非常によかった。」創世記1章21節