のびのびとした子を育てる生活習慣づくり(9)

 のびのびとした子を育てる生活習慣づくりは、子ども幼いが時からつけることがないより大切です。小学校に入ってからでは遅いです。できるだけ早い時からよい生活習慣をつけていきたいものです。
 ところが、親は、子どもが小さいからかわいそうだと思い、子どもができることでも親が手助けしてしまう場合があまりにも多いのではないでしょうか。
 幼い子どもは母親のしていることをしたいものです。母親が掃除をしていると「わたしも手伝う」と言ってそばに寄ってくるものです。その時に、子どもが掃除の邪魔をすると思い、「いいからテレビでも見ておきなさい」と言いやすいものです。しかしその時が大切な時です。「ありがとう」と言って一緒に掃除をすればいいのです。邪魔になって一人でするよりも時間が大幅にかかるかもしれません。また、きちんとできないかもしれません。しかしそれでいいのです。それよりも子どもに掃除をする喜びを味あわせることの方がもっと大切なのです。そして子どもが一人でできることから少しずつ身につけさせていきたいものです。それがたとえ親の思うようにうまくできないかもしれません。しかし、子どもはお母さんのお手伝いができたことを大きな喜びとします。お手伝いをした後で、親は大げさに「○○ちゃんありがとう。○○ちゃんが手伝ってくれたから、お母さん助かったよ。また手伝ってね」と抱きかかえてあげるぐらいの感謝を表すことが大切です。そして御主人が帰ってこられれば「今日ね、○○ちゃんがお掃除手伝ってくれたのよ。偉かったよ」と話をし、お父さんからもほめてもらえれば子どもはお掃除をすることに喜びを感じる子に育ちます。そんな掃除の仕方で親が気に入らなければ子どもが休んでいるときに、もう一度すればいいのです。
 親は次の世代の親をつくることが何よりも大切な仕事です。
 わたしの教え子のおかあさん、いつも「おトイレの掃除をすれば心がきれいになるのよ」と言って掃除をされていました。その子は、学校でもみんなが嫌がるトイレの掃除を喜んでしていました。子どもが荒れるのは親がトイレの掃除を手抜きしてからかもしれませんね。
「そしてイエスは子どもたちを抱き、彼らの上に手を置いて祝福された。」
マルコ10章16節