朝会の話 97 始業式 1年の計は元旦にあり

 皆さん「明けましておめでとうございます」
 平成7年、1995年が始まりました。まだ、誰も経験したことのない毎日です。この1年、何が、どんなことが起こるか分かりません。12月28日には東北方面で大きな地震がありました。それから10日も経っていない1月6日に同じところでまた大きな地震がありました。また、沖縄では12月18日から行方不明になっていた7才と5才、4才の子が可哀相に死体で見付かりました。
 このような暗いニュースで始まった1995年です。しかし、また、どんな素晴らしいことが起こるかも知れません。でも、まだ誰も何が起こるか知りません。
 そこで、この新しい年を迎えるにあたって、3つのことをお願いしたいと思います。
 その一つは「この1年間のめあて決めて、それに向かって歩んでほしい」ということです。
 終業式の時にもお話したように私の去年のめあては「日記を毎日書く」ということでした。12月31日までちゃんと書くことができました。今年も昨日までちゃんと続いています。
 そこで、私は今年のめあてを「一日一回はやさしい行いをしたり、やさしい言葉をかけたりしていこう」ということを決めました。これは、とても難しいことです。でも、毎日このことを心掛けています。
 さて、みなさんはどんなめあてを決めましたか。私に是非教えてください。
 二つ目は、「誰に対しても挨拶をを明るくしていこう」ということです。
 「おはようございます」「こんにちわ」「さようなら」大変簡単な言葉です。でも、この言葉がとても大切なのです。友達、先生、近所の人、お客さん、その他誰にに対しても、明るく、恥ずかしがらずにしてほしいです。
 先日、ある校長先生から電話がかかってきました。電話にでると、「今、電話を受けた先生はどなたですか。とても明るく気持ちのよ い方ですね。素晴らしい先生ですね」とおっしゃいました。
 簡単な挨拶の言葉で、その素晴らしさが分かるのです。
 三つ目は、「自分の好きなものを大きくのばそう」ということです。スポーツが好きな人はそれに真剣に取り組みましょう。本を読むのが好きな人はできるだけ多く本を読みましょう。作文を書くのが好きな人はいろいろな作文をいっぱい書きましょう。絵を描くのが好きな人は絵をしっかりと描きましょう。習字が好きな人は習字を、生き物を育てるのが好きな人はそれを。何でもよろしい。自分の好きなものを大きく伸ばしてください。
 誰も経験したことのない平成7年、1995年、この一年私の3っつのお願い「一年のめあてをきめてそれに向かって頑張ろう」「誰に対しても明るい挨拶をしていこう」そして「自分の好きなことを大きく伸ばそう」に向かって頑張ってください。1995年1月9日始業式 (この日から6日後阪神淡路大震災が起きる、不安を覚える始業式の話であった。)