朝会の話 61 2学期終業式 生活の知恵を学ぼう

 おはようございます。
 今、みなさんの代表6年生に2学期の学校での学習や生活の様子を書いた「あゆみ」をお渡ししました。2学期は120周年記念の運動会、音楽会がありました。5年生は自然学校もあり、いろいろな行事や学習の中で、みなさんが一生懸命にがんばったこと、掃除を一生懸命にしていること、友達にとても優しくしたこと、なかなかできなかった九九を一生懸命に覚えたこと、挨拶をいつも元気にしていること等みなさんの素晴らしいことがいっぱい書かれていました。先生はこれを読んでとてもうれしくなりました。3学期はもっともっと沢山のことが書かれると本当にうれしいですね。
 明日から冬休みに入ります。1月7日までが冬休みですが、1月8日は第2土曜日なのでお休みですが、学校では凧づくりの会を開きます。始業式は1月10日です。
 冬休みは年末年始があり、とても忙しい時でもあり、また楽しい時でもあります。
 ところが、年末年始の家庭の仕事や行事の中には多くの祖先の知恵が残されています。みなさんは、家の手伝いをする中でそれらの生活の知恵を教わってください。
 先生が子供の頃、年末には障子の張り替えをしました。一年の間に黄色くくすんでしまっています。また、破けている所もあります。掃除を張り替えるには、まず今までの古い紙をはがさなければなりません。先生はいきなり紙をびりびりと破ろうとしました。すると先生のお母さんがやめさせたのです。そうして、たっぷりと水を含ませた布切れを用意してきて、それで障子の骨を軽く叩き、十分に湿らせていきました。すると、どうでしょう。古い紙は端から引っ張っただけで何の苦もなくするすると取れていきました。しかも障子の骨にはほとんどのりの跡さえ残りません。先生は、障子の張り替えを手伝うことでお母さんの知恵を教わったのです。しかし、このお母さんの知恵はおばあさんさんから教わったもので、そのおばあさんはまたそのお母さんから教わったものです。つまり、祖先の知恵なのです。
 また、お正月に作るお雑煮ひとつとってもいろいろな作り方があります。古くから、日本各地でそれぞれ独自の作り方があります。家に伝わる料理法を手伝いをしながら教えてもらってください。
 お正月は家族のみんなが集まるよい機会です。お父さんやお母さんの子供の頃の夢を聞いてみたり、普段できない話し合いをして新年を迎え、新年にふさわしい目標を立ててください。
 元気で新年を迎えてください。
 これで、2学期の終業式の話を終わります。1993年12月24日