朝会の話 53 六甲山から毎日通った子ども

 
 おはようございます。
 5年生のみなさんは今から5泊6日で明延の自然学校に出かけます。そこは自然に恵まれたすばらしい所だそうです。そこで、5年生のみなさんは、いろいろな体験をします。普段の生活ではなかなかできないようなことをたくさんします。とくに、明日は片道15kmもある所まで自転車で往復するそうです。上りの坂があり下りもあり、とてもたいへんだそうですが、とても楽しみにしている人もありますが、どうしょう心配だなあと思っている人もいます。
 また、円山川でカヌ−こぎをします。グル−プで協力していかないと前にも後ろにも進まず、川に流されてしまうそうです。その他楽しい体験学習をします。みんなとてもうれしそうです。
 唐櫃小学校のみなさんは、今も、とてもすばらしい体力を持っています。うれしいことです。
 しかし、もっと前の唐櫃小学校のみなさんは、山道をどれだけ沢山歩いても疲れない体力を持っていたそうです。
 実は、昭和24年までは、六甲山に住んでいた小学生はみんなこの唐櫃小学校に通っていました。学校に来るのに1時間もかかって毎朝通学していました。雨の日も雪の日も学校に遅れず来ていました。もちろん1年生もです。朝来る時は、下りですから早く来れましたし、楽でした。しかし、帰りは上りですから、とても大変だったそうです。2時間近くかかっていたそうです。秋の季節のよいときはとても楽しい時でした。いろいろな実をとって食べたり、きれいな花を見つけたりしていたそうです。また、通り道には、まつたけがたくさん生えていたそうです。
 それから、むかしから唐櫃小学校のみなさんの遠足は六甲山に登ることでした。1年に2、3回は全校生徒が登っていました。高学年は、頂上に上り宝塚まで行ったそうです。
 歩くことはりっぱな体をつくるのにとても大切なことです。
 5年生のみなさんも、自然学校で体を鍛えて帰ってくることと思います。
 きょうは、六甲山から通っていた子供たちの話でした。1993年10月18日


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