朝会の話18 運動会 がんばるぞ運動会

 おはようございます。
 今日はとてもよい天気になりましたね。秋の運動会です。
 2学期に入ってからわずかな練習でしたが、今日はその成果をお家の方やお客さんに見ていただく日です。
 リレーはみんなと力を合わせて練習した結果を出す時です。
 紅白に分かれてする演技は、みんなのまとまりの力を出す時です。ダンスや体操は、みんなの演技の力を表す時です。
 それぞれの演技に今まで練習してきた成果を出していきましょう。
 10年ほど前に、先生は体が不自由で自分一人で歩いたり、走ったりできない人の学校、友生養護学校の運動会を見に行ったことがありました。この学校に3年生にいる松田君も通っています。
 車椅子に乗って十分に動かない手で玉入れをしている演技を見ました。少しでも歩ける人は、何度もこけながら10mを体全体を使って走っている演技も見ました。
 特に先生が感動したのは、走ることも、歩くこともできない人のリレーでした。
 それは、みんな寝転んで1mほど先にいる人にバトンを渡すのです。力いっぱい腕を伸ばしバトンを渡そうとしています。受けとる人も力いっぱい腕を伸ばし、そのバトンを受けとろうとしています。後50cm、自分の持っている力をいっぱい使い体を動かします。後20cm、見ている人は「がんばれ、がんばれ」の大合唱です。後、10cmますます大合唱です。やっと渡し切った時、見ている人全員が大拍手です。先生も手が痛くなるほど拍手しました。この子は顔は真っ赤です。汗をいっぱい出しています。でも、渡し終わった満足感で顔はうれしそうです。先生も周りの人も目から涙を出しています。
一人一人が自分の力を出しつくして頑張った運動会でした。
 その日も今日のように美しい秋の空でした。
 美しい秋の運動会、私たちも自分の力を出しきり精いっぱいがんばる運動会を見せてください。
 今日は「がんばるぞ運動会」というお話でした。1992年9月27日