すぐかっとなる子 

 
 次のような質問が来ました。これに返答をいたしました。ご参考になればしてください。
「六年生の男の子ですが、ちょっとしたことですぐかっとなり、暴力をふるったり、自分の部屋に閉じこもったりします。私に対しても兄弟や友達に対しても同じです。どうしたらよいでしょうか。」
答え
 物質的に恵まれ、きょうだいも遊び仲間も少ないこの頃の子供どもたちは、一般的にわがままで、耐性の弱い子どもが育ちやすい条件を持っています。そのため、自己中心的、感情的で、思いやりやがまん強さ、社会性に欠ける子どもが多いです。
 すぐにかっとなる子は、家ではわがままが通らないと、きょうだいをいじめたり、母親に反抗的態度をとったりします。そのくせ時には母親にベタベタ甘えてくることもあります。
 一般的に、人間には愛されたい、ほめられたい、役に立ちたい、認められたいという願いがあります。耐性の弱い子どもはこの願いが満たされないといろいろな問題行動を起こします。場合によっては、家庭内暴力行動を起こしたり、不登校になったりします。
 このような子どもの指導は、母親だけでなく父親も積極的に協力してほしいです。
 例えば、次のようなことを家族で試みられてはいかがでしょうか。
一、耳そうじ、相撲、肩うまなどをして、スキンシップを心がけるようにする。
二、家族同士でキャンプや山登りに行ったり、身体を動かし汗を流すスポーツ、ケーキづくりや家の手伝いなどをして両親と共に密度を濃く過ごす時間を設ける。
三、犬や小鳥などの飼育や花や木を育てる。小動物との心の交流や花や木の育つ喜びを家族が話題にし、共有しあう。
四、それと同時に、時には、わがままを最後まで許さない断固たる姿勢を貫く。また、最小限のルールを決めて守らせ、守ることの心地よさを体験させる。

 このような周囲の迷惑をかえりみず、わがままを通す子どもは、逆にいうと、生きるエネルギーが強い子です。どうか、子どもの無意識から発した危険信号をしっかり受け止め、神様から与えられた子どもを聖書に言葉に従って育てていってほしいものです。
 「父たる者子供をおこらせないで、主の薫陶と訓戒とによって、彼らを育てなさい。」 エペソ人への手紙6章4節