教室で発表を好まない子

 小学校では自分の考え、思い、願いを自由に発表する機会が多いです。ところが、学級の子どもの中には、家の中ではよく話しますが、集団の中では話すことに抵抗のある子どもたちも多いです。
 このような子は、朝のあいさつも声が小さく、積極的なあいさつができない子が多いです。このような子どもたちを集団の中でも、活発に話せるようにさせるには、朝の挨拶がしっかりとできる子に育てる必要があります。
 そのために、まず、親から「おはよう」元気な声で声をかけてあげることが大切です。そして「おはようございます」というあいさつを積極的にできるようにさせてください。子どもさんの方から朝起きたら「おはようございます」という言葉が出るようになれば、第一段階が終わります。
 続いて、第二段階です。それは、お友達や、近所の人や友達のお母さんにあいさつができるように指導してください。この山は少し険しいです。お子さんが登校する時に、家の前まで一緒に出て行き、お母さんと一緒になってあいさつをさせてください。何よりも親が子どものために手本を見せてあげることが大切です。
 ここまで進むと、友達どうしのあいさつや、先生に対するあいさつもスムーズにできるようになります。できるだけ多くの人たちと積極的にあいさつができるようになれば、学級での発表に抵抗が薄れてきます。
 次に、クリスチャンの家庭であるならば、子どもと一緒に家庭礼拝をやってください。そして、子どもにも、聖書を読ませたり、祈りをさせたりしてください。短い祈りで結構です。自分の願いが祈れるようになるともう大丈夫です。
 ここまでくると、学級の中で発表することに抵抗がなくなってしまいます。しかし、功を焦ってはだめですし、子ども自身が負担になってもだめです。
 子どもが「おかあちゃん、今日一回発表したよ。」と喜んで帰ってきたら、しっかりとほめてやってください。「たった一回だけではだめ。もっともっと発表しなければ。」と決して言わないようにしてください。一回発表できたこと、すばらしい成長です。この一回を大切にしてあげてください。ほめてほめてください。もちろん家族全員で。