朝会の話 12 みんながよくなったお話

 
 おはようございます。
 先週は、「すすんであいさつをしよう」そして「朝の会までに10人の人にあいさつをしよう」という目標でしたね。みんなはこの目標を守ろうと一所懸命でしたね。みんながよくがんばっている様子がとてもよく分かりました。
 火曜日のことでした。かわいいお客さんが校長室にやってきました。どんな用事できたかなと先生は思いました。すると
「校長先生おはようございます」
と言ってくれたのです。その子は1年生の女の子2人でした。私にあいさつをするために、わざわざ校長室までやって来てくれたのです。その1年生の子は今でもわざわざ、朝のあいさつをしに来てくれます。
 土曜日のことです。3年生の女の子が、私とあいさつをした後に「これで46人目や」
と言っていました。すごいですね。朝から46人の人にあいさつをしようと思うと大変なことですね。お父さんにもお母さんにもそれから、おばあさんにもおじいさんにも、近所の人にもきっとあいさつをしたと思います。
 5年生のひとりの男の子、はじめは、私があいさつをしても大きな声が出ませんでした。小さな声で「おはようございます」と言ってくれただけでした。次に会ったときは、もう少し大きな声で言ってくれました。またその次に会ったときは、男の子から、あいさつをしてくれました。私はとてもうれしかったです。また会った時には、その男の子の方から礼をして「おはようございます」言ってくれたのです。今ではそれが当たり前になっています。
 この5年生の男の子は、毎日毎日とてもりっぱになっていきました。とてもうれしいです。
 このようなみんなの様子をみていると、みなさんはとてもよくなったなあと、つくづくえ思います。
 私は、神戸電鉄の丸山駅から電車に乗ります。この前のことでした。一人の高校生の男の子が、後ろからやって来て、私の前に立って、「おはようございます」と言ってくれました。私も「おはようございます」応えたのですが、一体あの子は誰かなと考えました。でもどう考えても私の知っている子ではないのです。ひょっとして神戸北高校の子ではないかなと思いました。私の思ったとおり、その子は北高校のお兄さんでした。私が校門であいさつをしているから、その子は私を知っていたのですね。だから、ちゃんとあいさつをしに来てくれたのですね。私はこの北高校のお兄さんをとてもえらく思えました。
 あいさつをするということ、あいさつをされるということ、どちらもとても気持ちのよいことですね。
 土曜日に校門に立ってみなさんとあいさつをしていると、唐櫃台自治会のお世話をしてられる一人の女の方がお見えになりました。その方が
「このごろ、唐櫃小学校の子どもさんは、みんなとても明るくなりましたね。朝、明るい声であいさつをしてくれるのですよ。校長先生の顔もニコニコですね。」
と言ってくださいました。私はとてもうれしかったです。
 今週も先週と同じめあてですね。みなさんの大きな力で、唐櫃じゅう「おはようございます」の声でいっぱいにしましょうね。
 今日はみんながとてもよくなったというお話でした。1992年7月6日