お母さん間違っていませんか2  子どもがホットする時間を

 
 昨日に引きつづき、今回もこのことについて書きます。今、私たちのするべき緊急の課題です。世界の希望であるこの子どもたちをほって置くわけにはいきません。
 子どもがほっとする時間は、いったいどのような時でしょうか。ある調査によると、多いのは「寝る時間」であり、「お風呂に入る時間」であるというのです。かつては「家族みんなで話す時」であったり、「家族そろって食事をする時」であったり、「友達と遊ぶ時」であったり、「兄弟で過ごす時」であったと思います。
 現代の子どもたちは速い時間の流れ、情報の洪水の中で、人と接する時間、コミュニケーションの時間が不足し、対人関係が欠如しています。人がどのような気持ちでいるかを感じ、読みとり、そしてそれを伝えることをしなくなり、同時にできなくなってしまっています。
 一番大切である食事の時間にゲーム器を片手に食事をしている子がいると聞きます。食事のときにテレビはビデオを見ながら過ごしている家庭がとても多いです。家族の会話などせずに夕食を食べる。なんと殺風景でしょう。それだけではありません。家族がそろって食事することさえ失われているといいます。
 前回に書いたあの事件、交換日記しかコミュニケーションをもつことができない状況に、子どもがおかれていたのです。
 人と人とのコミュニケーションを通して相手の気持ちがわかり、自分の気持ちを伝えることができるのです。しかしながら、大切なコミュニケーション力を育てる親子の会話、兄弟同士の会話を親自身が失わせているのではないでしょうか。
 「子どもがほっとする時間は、家族の団らんの時である」このことをとりもどしてください。
 そのためには、テレビを消してください。様々なゲーム器を取りのけてください。家族全員がそろうように様々なことを犠牲にしてください。
 いくら学力をつけたとしても他人の気持ちが分からないようでは神に喜ばれることができません。
 
「あなたのくちびるは蜂蜜をしたたらせ、あなたの舌の裏には密と乳がある」  雅歌4章11節