お母さん間違っていませんか1 テレビを消してみては

 
 かつて、大変悲しい出来事が起こったことがありました。それは、小学生6年生の女の子が同級生の仲良しの友達をカッターナイフで殺害するという事件でした。担任の先生は登校できないというショックを受けていました。なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。様々な方が論評していました。
 学校では子供の心を育てるために、さまざまな事を通して指導しています。しかし、このようなことが起こりました。学校ではどうすることもできない問題があります。学校での教育も大切でしょう。しかし、何よりも大切なことは家庭での子育てです。
 お母さん、あなたは子どもにテレビをどれだけ見せているでしょうか。子どもにテレビを見せていると手がかからないからずっと見せている人もおられます。
 日本小児科学会では、かつてに「乳幼児にテレビ・ビデオを長時間見せるのは危険です」とした上で、
・ 2歳以下の子どもには、長時間みせない。
・ 授乳や食事の間はテレビを消す。
・ 子どもの部屋にはテレビ・ビデオを置かない。
という提言を発表したことがありました。
 確かにテレビやビデオはすばらしい面もたくさんあります。しかし、子どもの心を育てるためには、悪影響を及ぼすことも多いのです。テレビやビデオを一日に4時間以上見ている子どもは言葉の遅れがあるといわれています。また、テレビを見せたとしても番組の内容が子どもの心を育てるのにふさわしい番組でしょうか。大人が見るものを子どもに見せるのは感心できません。子どもは分からないから見ていてもいいという思いはまちがっています。
 親も、テレビを消して、子どもをひざの上に抱き、心温まる絵本を読んであげましょう。この時にこそ子どもは母親の暖かい愛を感じます。子どもの言葉は自然に育ちます。この頃はとてもいい絵本が多いですし丈夫です。何度も子どもに読んであげましょう。子どもはあきることはありません。
 母親だけに子育てを任せるのではなく、父親も、そしておじいさんもおばあさんも子育てに力を貸してあげましょう。子どもは世界の希望なのです。
「イエスは子どもたちを抱き、彼らの上に手を置いて祝福された。」 マルコ10章16節