心の教育シリーズ6 家庭で守るべきルールをつくろう

 
 今日、社会的なルールや当然守るべきルールが守られていない状況をよく見ます。例えば、道路に煙草の吸い殻を捨てたり、空き缶やごみを平気で道路わきに投げ捨てたりしています。そのほか数えていけば数限りなく見られます。それが、若い人だけに限らず、子どもたちや立派な大人たちにも見られます。
 その捨てられたごみを、老人会の方が掃除をされている状況を見る度に情けなくなります。
 子どもたちにこの様な社会のルールの大切さを知らせ、守らせるためには、家庭のルールをつくり、それを守らせることが大切です。それによって基礎的な対人関係の在り方や、社会のルールの大切さを学んでいきます。
 家庭のルールには、例えば、就寝の時間、門限、テレビを見てよい時間、あいさつなどといった生活上のルールもあれば「他人に迷惑をかけない」「うそをつかない」などといった道徳上のルールもあります。それらを各家庭できちんと決めることは、しつけに一貫性をもたせ、その成果をあげるためにも大切です。
 私たち日本人は明確なルールを掲げ、それに基づいて物事を処するということはあまり積極的ではありません。しつけという観点から、家庭のルールづくりの大切さを改めて考えていきたいものです。それではどんなルールを家庭で決めればいいのでしょうか。
 例えば「後片付けをする」「朝起きたら家族みんなにあいさつをする」「自分が悪いと思ったら素直にあやまる」などそれぞれの家庭の実情に合わせて決め「我が家ではこうする」というきまりやルールをしっかりと示すことです。夫婦がよく相談し、それぞれの家庭にふさわしいきまりやルールをつくりだしてほしいものです。
 子どもが成長してくれば、ルールの意味や大切さをよく話し、子どもに十分に理解させることも大切です。
 これは「我が家のきまり」ですので、大人も当然守らなくてならないものです。幼い時からきまりを守ることの大切さをまず親から示してほしいものです。

 
「それゆえ、子どもらよ、今わたしの言うことを聞け、わたしの道を守る者は 幸いである。」                  箴言第8章32節